フィギュアスケート 強化選手になれる基準とは?2018-19強化選手とも照らし合わせてみた!

フィギュアスケートには強化指定選手があり、2018-2019シーズンは男女シングル合わせて約30人の選手が認定されました。

強化選手の基準は曖昧で、私自身も基準がよくわかっていなかったのですが、強化選手の基準について調べてみたところ、見つかったデータで一番新しかったものが2012年のものでした。
もしかすると変わっている可能性はありますが、今回はそのデータ(書類)をもとに書いています。

2018-2019シーズンの強化選手とも照らし合わせ、その基準に当てはまっているかなども確認していきたいと思います。

※現在は2018-2019シーズンと照らし合わせていますが、毎シーズン更新していく予定です!

2018-2019シーズンの強化選手はコチラ→

フィギュアスケート 強化選手 2018-2019シーズン(平成30年度)

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特別強化選手の基準は?

全日本選手権の上位3位以内の選手、および、セレクション・ミーティング でシニアのグランプリ・シリーズの2戦選ばれる選手を指定する。また、こ れらの選手と同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する場合がある。

出典 https://skatingjapan.or.jp/image_data/EVENT/2017_2.pdf

まとめると、、

  • 全日本選手権3位以内
  • シニアGPシリーズに2戦派遣される選手
  • 上記の選手と同等のシーズンベストを持つ選手

という感じです!

文脈的にわかりづらいので(私の理解力の問題もありますが笑)、シニアGPシリーズ2戦派遣される選手は必ず全員特別強化選手に認定されるのかがわかりませんね、、。もしかするとGP2戦派遣でも指定されない場合もあるのかもしれないです。
どっちでしょうね?笑

とりあえずこの記事ではGP2戦派遣は特別強化選手、としておきます。笑

2018-2019シーズンの特別強化選手と照らし合わせると?

2017-2018シーズンの全日本選手権で3位以内だったか、2018-2019シーズンのシニアGPシリーズに2戦派遣されるかという2つの項目で見ていきます!

男子シングル

選手 全日本3位以内 GP2戦
羽生結弦 (欠場)
宇野昌磨 (1位) ◯ 
田中刑事 ◯(2位) ◯ 
友野一希  (4位) ◯ 

基準は完璧にクリアしていますね! 
オリンピックメンバーと、世界選手権フリーのスモールメダリスト(友野選手)ですから、誰もが納得のメンバーですよね!笑

女子シングル

選手 全日本3位以内 GP2戦
宮原知子 ◯(1位)
坂本花織 ◯(2位)
紀平梨花 ◯(3位)
三原舞依 5位
樋口新葉 4位
山下真瑚 10位

全員基準は満たしていますね!

紀平選手は今の所GPシリーズの派遣は1戦となっていますが、NHK杯のTBD枠で2戦目も出るような気がします!

少し話が変わってしまいますが、今シーズンがシニアデビューとなる紀平選手と山下選手を比較すると、世間の知名度的にも、全日本での成績でも紀平選手が上回っていると思いますが、GPの派遣は山下選手が2戦なのに対し、紀平選手は1戦となっています。
不思議に思う方もいるかもしれませんが、山下選手は昨シーズンの世界ジュニアで銅メダルを獲得している実力者です!(そんなの知ってるわ!という方も多いと思いますが、、笑)

山下選手が2戦を獲得しているのは、昨シーズン世界ジュニアでメダルを獲得したことが大きいと思います。紀平選手は実力がありながらも昨シーズンの世界ジュニアでは結果を出すことができませんでした。(8位)

シニアデビューの前年に世界ジュニアでメダルを取っているとシニアデビューの年に枠を取れる可能性が高いので(というか取れないことはないと思います)山下選手はそれもあって2枠獲得できているのだと思います。

そして世界ランキングも、2018年7月時点では山下選手の方が紀平選手よりも若干ランキングが上なので、その順位も少し関係していると思います!

長くなり、そして本記事とは全く関係ないので申し訳ありません笑

どちらにしても、紀平選手も山下選手もとても魅力的で素敵なスケーターなのでシニアデビューの二人を応援していきましょう!

強化選手Aの基準は?

全日本選手権の上位8位以内の選手、全日本ジュニア3位以内の選手、およ び、シニアのグランプリ・シリーズに1戦招待される選手を指定する。また、 これらの選手と同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する場合がある。

出典 https://skatingjapan.or.jp/image_data/EVENT/2017_2.pdf

まとめると、、

  • 全日本選手権の上位8位以内
  • 全日本ジュニア3位以内
  • シニアGPシリーズに1戦招待(派遣)される選手
  • 上記の選手と同等のシーズンベストを持つ選手

2018-2019シーズンの強化選手Aと照らし合わせると?

2017-2018シーズンの全日本選手権で8位以内だったか、昨シーズンジュニアだった選手は同シーズンの全日本ジュニアで3位以内だったか、2018-2019シーズンのシニアGPシリーズに1戦派遣されるかという3つの項目で見ていきます!

男子シングル

選手 全日本8位以内 全日本Jr.3位以内 GP1戦
須本光希 ◯(6位) ◯(1位)
日野龍樹 ◯(7位)
佐藤洸彬 ◯(8位)
三宅星南 (11位) ◯(2位)
壷井達也 (13位) ◯(3位)

基準を満たしていますね!
昨シーズンの全日本ジュニアのTOP3は今シーズンもジュニア残留だと思います!

女子シングル

選手 全日本8位以内 全日本Jr.3位以内 GP1戦 
本郷理華 ◯(6位)
本田真凜 ◯(7位)  ◯(2戦)
横井ゆは菜 ◯(8位) 
荒木菜那 (13位)  ◯(3位)

全員満たしてます!

そしてここが最大の謎ポイントなのですが、なぜ本田選手はGP2戦派遣されるにもかかわらず強化選手Aなのでしょうか?
本当に謎すぎます!

あの文書に対しての私の解釈が悪いのか、それともここ数年の間に基準が少し変わったのか、スケ連の中で話し合いが行われて昨年彼女らしい演技をあまりできなかった本田選手を強化Aにしたのか(それでもGP2戦行けるのは世界ランキングのおかげだと思います)、、、このどれかである気はしますが、謎のままですね、、

今後変更される可能性もありますが、7月以降は変更されることがほぼない気がするので、多分このままだと思います。やっぱり謎です、、。

本郷選手のGP1戦も謎な部分がありますね、、。
昨年の全日本は6位ですし、世界ランキングの順位は割と上位の方だと思うので、他の国なら確実に2枠行けていたと思います(ロシアは異常なので置いときましょう。笑)

NHK杯のTBD枠で2枠になる可能性もありますが、個人的には紀平選手の可能性の方が高い気がします。
日本女子は層が厚いため、NHK杯のTBD枠を含めて各大会各国のMAX人数3人を満たしています。そのため、他の国の選手がOUTになったとしても出場することができません。TBD枠以外で2枠目を狙うとすれば、日本女子の誰かがOUTになってその枠に入る、以外は無理な状況だと思います。

本郷選手はGP1戦のみになると思いますが、その1試合で彼女らしい演技が見られることを期待しています!

強化選手Bの基準は?

全日本選手権の上位12位以内の選手、および、全日本ジュニア選手権8位以 内の選手を指定する。全日本ノービス選手権のAの上位者若干名を指定する場合 がある。また、これらの選手と同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する 場合がある。さらに、春に行うジュニア・グランプリ・シリーズ派遣選手選 考合宿で派遣対象となった選手、および夏に行う全国有望新人発掘合宿で指な名された選手をこれに加える。

出典 https://skatingjapan.or.jp/image_data/EVENT/2017_2.pdf

これをまとめると、、

  • 全日本選手権の上位12位以内
  • 全日本ジュニア8位以内
  • 全日本ノービスAの上位者若干名
  • 上記の選手と同等のシーズンベストを持つ選手
  • 春のジュニアGPシリーズ派遣選手合宿で派遣対象となった選手
  • 夏の全国有望新人発掘合宿で指名された選手

強化選手Bの基準は他に比べて曖昧な気もしますね。
ノービスAや合宿から約何人の選手が選ばれるのかなどがわかりづらいですね。

2018-2019シーズンの強化選手Bと照らし合わせると?

2017-2018シーズンの全日本選手権で12位以内だったか、昨シーズンジュニアだった選手は同シーズンの全日本ジュニアで8位以内だったか、昨シーズンノービスAだった選手は全日本ノービスAで3位以内だったか、という3つの項目で見ていきます!

男子シングル

選手 全日本12位以内 全日本Jr.8位以内 全日本ノービスA3位以内
山本草太 ◯(9位)
鈴木潤 ◯(10位)
櫛田一樹 (17位) ◯(4位)
木科雄登 (19位) ◯(5位)
佐藤駿 (16位) ◯(6位)
長谷川一輝 ◯(7位)
山隈太一朗 ◯(8位)

全員の選手が、わかりやすい項目を満たしています。
半数以上がジュニアの選手で、ノービスの選手は含まれていませんね!

男子シングル

選手 全日本12位以内 全日本Jr.8位以内 全日本ノービスA3位以内
白岩優奈 ◯(9位)
松田悠良 ◯(11位)
新田谷凜 ◯(12位)
渡辺倫果 (19位) ◯(5位)
川畑和愛 (21位) ◯(6位)
滝野莉子 ◯(7位)
吉田陽菜 ◯(8位) ◯(1位)

全員が項目を満たしていますね!
吉田選手は昨年のノービスAの覇者ですが、年齢的に今年もノービスA続行になると思います!

全員項目は満たしていた!

今回使用した書類は最新のものではないと思うので、変更されている可能性はありますが、男女シングルの約30人の強化選手全員が基準を満たしていました!

ちなみにその資料によると、ペア・アイスダンスには基準はなく、競技レベルを考慮して認定されるようです。

毎シーズンこの資料と照らし合わせ、この記事を更新していく予定です!

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