先日、アメリカのボストンで、フィギュアスケートの世界選手権が行われていました。
そこで今回は、史上稀に見る、超ハイレベルな戦いとなった、女子シングルの、総合結果や、上位3名と日本勢のフリーのまとめをします!
総合結果
※PBは、ショート、フリー、合計のいずれかで、パーソナルベストを出していれば、PBとしています。
※スマホの場合は、表を横にスクロールしてご覧ください!
順位 | 選手 | 国 | 合計得点 | SP | FS |
1 | エフゲニア・メドベデワ | ロシア | 223.86 PB | 3 | 1 |
2 | アシュリー・ワグナー | アメリカ | 215.39 PB | 4 | 2 |
3 | アンナ・ポゴリラヤ | ロシア | 213.69 PB | 2 | 4 |
4 | グレイシー・ゴールド | アメリカ | 211.29 PB | 1 | 6 |
5 | 宮原知子 | 日本 | 210.61 | 6 | 3 |
6 | エレーナ・ラジオノワ | ロシア | 209.81 | 5 | 5 |
7 | 浅田真央 | 日本 | 200.30 | 9 | 7 |
8 | 本郷理華 | 日本 | 199.15 PB | 7 | 8 |
9 | ガブリエル・デールマン | カナダ | 195.68 PB | 8 | 9 |
10 | 長洲未来 | アメリカ | 186.65 | 10 | 11 |
11 | ジジュン・リ | 中国 | 184.52 PB | 11 | 12 |
12 | エリザヴェート・ トゥルシンバエワ |
カザフスタン | 183.62 PB | 12 | 10 |
13 | ニコル・ライチョヴァー | スロバキア | 173.05 PB | 15 | 13 |
14 | チェ・ダビン | 韓国 | 159.92 | 16 | 15 |
15 | アンジェリーナ・ クフワルスカ |
ラトビア | 158.99 | 18 | 14 |
16 | ロベルタ・ロデギエーロ | イタリア | 158.41 | 13 | 19 |
17 | アレーヌ・シャトルラン | カナダ | 157.82 | 17 | 17 |
18 | パク・ソヨン | 韓国 | 154.24 | 22 | 18 |
19 | アンナ・フニチェンコワ | ウクライナ | 154.02 PB | 19 | 20 |
20 | ヴィヴェカ・リンドフォース | フィンランド | 152.93 | 23 | 16 |
21 | エイミー・リン | 台湾 | 146.55 | 14 | 22 |
22 | ニキ・ヴォリーズ | オランダ | 140.87 PB | 24 | 21 |
23 | ツーチュワン・チャオ | 中国 | 139.67 | 21 | 23 |
24 | アナスタシヤ・ガルスチャン | アルメニア | 136.07 | 20 | 24 |
※フリー進出者のみ
上位3名&日本勢まとめ
1位エフゲニア・メドベデワ(ロシア)223.86 PB(フリー&合計)※フリーの得点は歴代最高得点
フリーで世界歴代最高点を出しました!この技術構成は、若い選手にしかできないものだと思います!
11個のうち、7個、手を上げてとんでいたので、さすがに多すぎて、プログラムの流れがなくなるのではないかなと思いましたが、タノジャンプ(手を上げてとぶジャンプ)は、バランスを取るのが非常に難しいので、凄いと思います!
2位アシュリー・ワグナー(アメリカ)215.39 PB(ショート&フリー&合計)
本当に素晴らしかったです!ベテランらしい、豊富な表現力や表情がとても印象に残りました!
回転不足や、アテンションマーク(!・エッジが不明確)などという細かいミスはありましたが、表現力やスケーティングは素晴らしく、演技構成点は、世界歴代最高点を出した、メドベデワ選手より高い、1位でした!
3位アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)213.69 PB(ショート)
ダイナミックな、素晴らしい演技でした!ポゴリラヤ選手のスケーティングや表現力は、若手の中では、トップを争う上手さではないかなと思いますが、今回のフリーでも、美しいポゴリラヤ選手の表現力やスケーティング、身のこなしを見られました!
5位宮原知子(日本)210.61
とても美しかったです!惜しくも、パーソナルベストにはとどきませんでしたが、素晴らしかったと思います!
フリーでは、ショートで取られた回転不足やエッジエラーなどの減点はなく、フリーだけでは3位となり、ショートから1つ順位を上げて、5位となりました!
フリーの技術点では全体の2位でしたが、演技構成点は、7位だったので、良くなっているとはいえども、来シーズンに向け、表現力や、スケーティングなどを、もっと強化していってほしいと思います!
7位浅田真央(日本)200.30
本当に素晴らしかったです!回転不足やエッジエラー、パンク(予定の回転数より少なくなること)などの細かなミスはありましたが、すべてのジャンプを着氷しましたし、見ている人を引き込んで、感動させる演技でした!
今までの浅田選手の演技の中でも、BEST5には入るような、心を揺さぶられる、素晴らしい演技でした。
今シーズンあまり見られなかった、『真央スマイル』も見られて、ファンとしても、安心しました!
8位本郷理華選手(日本)199.15 PB(SP&合計)
表情がとても良かったなと感じました。スピードと躍動感があり、現地のお客さんを、よく盛り上げていたと思います!
最後の2アクセル+2トーループの2トーループでつまり、回転がほどけてしまったミスがなければ、目標の200点に届いていたと思うので、惜しかったですが、ボストンの観客を大いに盛り上げていたので、本郷選手をアピールするチャンスにはなったと思います!
<ISU結果サイト>
女子シングル総合結果
女子フリー・ジャッジスコア
女子フリー・得点詳細
まとめ
今回の世界選手権の女子シングルのレベルは、本当に高く、日本勢は3人とも本当に素晴らしい演技だったのですが、残念ながら、日本女子は11年ぶりにメダルを逃してしまいました。
優勝したメドベデワ選手がフリーで世界歴代最高点を叩き出したのももちろん素晴らしいですが、全体のレベルが上がっていることに驚きました!
昨年優勝したトゥクタミシェワ選手の得点を上回る選手は5人いましたし、昨年3位の、ラジオノワ選手のスコアを越え、昨年だったら表彰台に乗っていた選手も、9人いたのです!
この超ハイレベルな戦いを終えた選手たちに、まず、「お疲れ様」と言いたいです!
少し休んだ後、来シーズン、もっとレベルアップした姿を見たいですね!