先日、アメリカのワシントン州スポーケンで、チームチャレンジカップが行われていました。
チームチャレンジカップは、アジア・北米・ヨーロッパの3チームで戦う大会で、今年初めて開催されました。
そこで今回は、チームチャレンジカップのフリーの結果のまとめをします。
チームチャレンジカップ・フリースケーティングの競い方
フリーは、男女シングルだけでなく、ペア、アイスダンスの選手も出場して戦います。
ショートプログラムはポイントで競うのですが、フリースケーティングは、選手の得点の合計で争います。
男女シングルは、各チーム上位2名の選手の得点が、ペア・アイスダンスは、各チーム上位1名の選手の得点が合計得点に入ります。
(ショートプログラムとフリースケーティングは、ポイントの引き継ぎなどはないので、フリースケーティングに、ショートプログラムの順位などは関係ありません。)
フリースケーティング結果
フリー総合結果
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順位 | チーム | 合計得点 |
---|---|---|
1 | 北米 | 892.42 |
2 | ヨーロッパ | 848.06 |
3 | アジア | 820.22 |
残念ながら、アジアチームは2日連続の優勝とはならず、最下位の3位となりました。
3位ではありましたが、宇野選手の4フリップ成功や、宮原選手の美しい「ため息」などの素晴らしい演技を見られて、良かったです!
男子シングル・フリースケーティング結果
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順位 | 選手 | チーム | 得点 |
---|---|---|---|
1 | 宇野昌磨 | アジア | 192.92 |
2 | ジェイソン・ブラウン | 北米 | 181.50 |
3 | アダム・リッポン | 北米 | 166.68 |
4 | ミハイル・コリヤダ | ヨーロッパ | 165.48 |
5 | ミハル・ブレジナ | ヨーロッパ | 158.30 |
6 | ボーヤン・ジン | アジア | 156.71 |
7 | デニス・テン | アジア | 147.77 |
8 | セルゲイ・ボロノフ | ヨーロッパ | 132.79 |
9 | ナム・ニューエン | 北米 | 127.10 |
宇野昌磨選手が、ショートに続き4回転フリップを成功させ、1位となりました!
ボーヤン選手は、ジャンプのミスがあり、納得できる演技ではなかったと思いますが、また来シーズン、驚異のTES(技術点)を見たいです!
<採点表>
男子フリー第一グループ(テン、ボロノフ、ニューエン)
男子フリー第二グループ(リッポン、ブレジナ、ボーヤン)
男子フリー第三グループ(宇野、ブラウン、コリヤダ)
女子シングル・フリースケーティング
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順位 | 選手 | チーム | 得点 |
---|---|---|---|
1 | エフゲニア・メドベデワ | ヨーロッパ | 151.55 |
2 | 宮原知子 | アジア | 145.02 |
3 | アシュリー・ワグナー | 北米 | 143.20 |
4 | グレイシー・ゴールド | 北米 | 142.00 |
5 | エレーナ・ラジオノワ | ヨーロッパ | 133.31 |
6 | エリザヴェート・トゥルシンバエワ | アジア | 123.61 |
7 | 本郷理華 | 日本 | 122.15 |
8 | ガブリエル・デールマン | 北米 | 115.93 |
9 | ロベルタ・ロデギエーロ | ヨーロッパ | 105.00 |
高得点連発のフリースケーティングでしたね!
メドベデワ選手も、参考記録ながら、先月の世界選手権で更新したフリーの世界記録を上回るスコアを出しましたし、宮原選手も、自己ベストを上回る、とても高い得点を出しました!
<採点表>
女子フリー第一グループ(ラジオノワ、本郷、デールマン)
女子フリー第二グループ(ゴールド、トゥルシンバエワ、ロデギエーロ)
女子フリー第三グループ(メドベデワ、宮原、ワグナー)
ペア・フリースケーティング
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順位 | 選手 | チーム | 得点 |
---|---|---|---|
1 | メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード | 北米 | 147.48 |
2 | クセニヤ・ストルボワ/ヒョードル・クリモフ | ヨーロッパ | 130.46 |
3 | アレクサ・シメカ/ クリス・ケネリム | 北米 | 122.15 |
4 | シュエハン・ワン/レイ・ワン | アジア | 118.78 |
5 | ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ | ヨーロッパ | 105.88 |
6 | 須藤澄玲/フランシス・ブードロオデ | アジア | 100.78 |
世界選手権2連覇中のデュハメル/ラドフォード組が、1位となりました!
<採点表>
ペアフリー第一グループ(シメカ/ケネリム、デラモニカ/グアリゼ、須藤/ブードロオデ)
ペアフリー第二グループ(デュハメル/ラドフォード、ストルボワ/クリモフ、ワン/ワン)
アイスダンス・フリーダンス
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順位 | 選手 | チーム | 得点 |
---|---|---|---|
1 | ケイトリン・ウィーバー/アンドルー・ポジェ | 北米 | 111.56 |
2 | マディソン・チョック/エヴァン・ベーツ | 北米 | 111.30 |
3 | アンナ・カッペリーニ/ ルカ・ラノッテ | ヨーロッパ | 108.96 |
4 | ペニー・クームズ/ニコラス・バックランド | ヨーロッパ | 100.90 |
5 | シーユエ・ワン/シンユゥ・リウ | アジア | 83.18 |
6 | レベッカ・キム/キリル・ミノフ | アジア | 82.18 |
アイスダンスは、やはり北米が強いですね!
アジアチームは残念ながら、2ペアとも下位でしたが、将来的には、アジアのアイスダンスのチームが強くなっていってほしいです!
<採点表>
アイスダンスフリー第一グループ(チョック/ベーツ、クームズ/バックランド、ワン/リウ)
アイスダンスフリー第二グループ(ウィーバー/ポジェ、カッペリーニ/ラノッテ、キム/ミノフ
日本選手まとめ
ここでは、日本から出場した、宇野昌磨選手、宮原知子選手、本郷理華選手の演技についてまとめていきます!
(PBとなっていますが、得点は参考記録です。)
宇野昌磨 192.92 PB
ショートに引き続き、フリーも鳥肌が立つ演技でした!
4回転フリップを、2日連続で成功させた上、バランスは崩したものの、後半、4回転トーループを2度着氷しました。
また、一番最後に、超高難易度の、3アクセル+1ループ+3フリップという、基礎点15.73の大技をきれいに決めたのは、非常に興奮しました♪
演技中、ずっと笑顔だったので、とても楽しみながら滑れていたのではないかと思います。
宮原知子 145.02 PB
プログラムの最初から最後まで、ずっと美しく、一つの芸術となっていました!
ジャンプ、スピン、ステップ全てが一つとなっての美しさでした。
宮原選手は、どんなプログラムも演じ切れるので、来シーズンのプログラムも楽しみですね♪
本郷理華 122.15
とても躍動感があったと思います!
後半の3フリップでの転倒は惜しかったですが、最後の2連続ジャンプを3連続にしていましたし、お客さんを引き込んで盛り上げていました!
冒頭の3フリップ+3トーループは回転不足をとられていましたが、3ルッツにエッジエラーや、アテンション(エッジが不明確)がつかなかったのは、良かったと思います。
まとめ
残念ながら、アジアチームはフリー優勝とはなりませんでしたが、宇野選手はショートに続き、4フリップを成功させましたし、日本から出場した宮原選手、本郷選手ともに、シーズンの良い締めくくりができたのではないかと思います。
来シーズンは、オリンピックプレシーズンで、非常に重要なシーズンです。
これからも、選手たちの力となるよう、精一杯応援していきましょう♪